未病を治す薬膳酒—自分で作る 美味しいお酒 [著]渡邉修
■手づくり薬膳(やくぜん)酒で楽しくおいしく体質改善
「薬膳酒」というと、苦くてまずいイメージがあるが、実はおなじみの梅酒も薬膳酒の仲間だ。梅酒は夏の暑さからくる疲労を回復し、食欲を増進させてくれ る。本書は薬効成分のある身近な食材を使ったおいしい薬膳酒50種の作り方を紹介し、気になる不調を改善しようというもの。著者は「これまでに作った薬酒 は1000種」という果実酒薬酒研究家である。
薬膳酒の作り方はいたって簡単。素材をホワイトリカーなどの原酒に漬け込み、こすだけだ。特に本書で紹介しているのは漬け込み 期間が1週間から3カ月という仕上がりの早いものばかり。黒ごま、はとむぎ、タイム、セージ、トマト、くちなし、なつめ、ライチ、クランベリーなどカラー 写真を眺めているだけでも楽しくなる。セルフチェックテストで自分の体質にあった薬膳酒をみつけ、1日おちょこ1杯から始めてみよう。気になる症状から薬 膳酒を選ぶこともできる。薬膳酒を使ったドリンクや薬膳酒の素材でつくるおつまみの紹介もしゃれているが、漢方の考え方や食養生の基本、薬膳酒の歴史など がきちんと押さえられているのも本書ならではといえよう。
- 未病を治す薬膳酒—自分で作る美味しいお酒
著者:渡邉 修・薬日本堂
出版社:法研 価格:¥ 1,365
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