2009年10月18日日曜日

asahi IT government history society Norika Fujiwara Asia historical resource centre

藤原紀香さん、HPの案内役に アジア歴史資料センター

2009年10月18日12時0分

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写真:アジア歴史資料センターの職員らが知名度アップに知恵を絞る。後方は藤原紀香さんのポスター=東京都千代田区、大久保写すアジア歴史資料センターの職員らが知名度アップに知恵を絞る。後方は藤原紀香さんのポスター=東京都千代田区、大久保写す

 近現代の公文書などの原本をデータベース化し、国内外に提供しているアジア歴史資料センター(東京都千代田区)が、ポスターやホームページの案内役に女 優の藤原紀香さんを起用した。センターはネットで自由に公文書を検索できる世界最大級のデジタルアーカイブ(電子公文書館)だが、認知度はまだ低い。お堅 いイメージを薄め、好感度が高い藤原さんの登場で、一般の人や中高生にも活用してもらおうとの狙いだ。

 アジア歴史資料センターのホームページ(http://www.jacar.go.jp)にアクセスすると、藤原さんの写真とともに、「ようこ そ、『アジ歴』の時間旅行へ!」という文字が浮かび上がる。藤原さんは、「東洋のシンドラー」と言われた杉原千畝やポーツマス講和条約など、静止、動画合 わせて26本のコンテンツで案内役を務める。

 センターは01年に設立された。国立公文書館、外務省外交史料館、防衛省防衛研究所図書館が所蔵する明治から太平洋戦争終結までのアジア関係資料の原本画像がデータベース化され、すでに約1920万画像が公開されている。

 年間アクセス数は研究者、学者などを中心に約100万件。貴重な資料ばかりだが、「もっと一般の人に利用してほしい」と、知名度アップを計画。ま ず、案内役として芸能人ら50人を選び、国民的な知名度、好感度、さらに国際貢献などを参考に藤原さんに決めた。藤原さんに依頼したところ、「ボランティ アで協力してもらった」(センター)という。藤原さんは7月からホームページに登場、ポスターも作製、全国の駅や大学、図書館などに計3万枚以上を配布し た。

 センターの浜田英彦次長は「過去についてはさまざまな議論がなされるが、公文書つまり、歴史そのものに当たることが本当の理解につながる。特に若い人には自分の目で確かめてほしい」と話した。(編集委員・大久保真紀)



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