2009年10月16日金曜日

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国語の歴史に思いはせて 小林秀雄賞受賞の水村早苗さん

2009年10月14日

  『日本語が亡(ほろ)びるとき』で小林秀雄賞を受賞した作家の水村美苗さんが、このほど東京都内で開かれた贈呈式で「私たちの国語がどういう危ない道をた どって成立したかを知ることによってのみ、日本語が亡びるのを一日でも遅らせたいと思うようになる」と、日本語への熱い思いを語った。12歳で家族と渡米 以来20年間、日本の古典小説を読んで育った経験を紹介。同時に式のあった新潮ドキュメント賞の蓮池薫さんとの共通点として、「異国で20年以上、日本と 日本語を恋しく思って生きてきた」ことをあげた。また、アメリカで古い日本の小説を読むことができたのは「100年以上前に、たくさんの小説、つまり、書 き言葉としての日本語が国語として流通していたから」といい、国語が成立するまでの近代日本の困難な歴史に思いをはせた。(都築和人)

表紙画像

日本語が亡びるとき—英語の世紀の中で

著者:水村 美苗

出版社:筑摩書房   価格:¥ 1,890

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