憂楽帳:恐竜が好き
「私は恐竜が好きなんです!」
東京都内に住む小学4年の源川(みながわ)まり子ちゃん(10)が書いた、今年の夏休みの自由研究の書き出しだ。私が書いた恐竜の記事に、幼稚園に通うまり子ちゃんから質問が届き、返事を出したのが5年前。久しぶりの便りが、恐竜に関する自由研究のコピーだった。
内容を読んで驚いた。肉食恐竜の頭骨にある穴に疑問を持ち、多数の文献を調べて従来の学説を紹介、自らの新しい仮説の提示へと、研究論文そのもの だった。まり子ちゃんと国立科学博物館の真鍋真・研究主幹を訪ねると、真鍋さんも「これはすごい」と息をのむ出来栄え。実は、有名な恐竜学者の博士論文と 同じテーマで、「大学生の卒論レベル」と太鼓判をもらった。
バレエのけいこにも励むまり子ちゃん。将来は、「米国に留学すると、バレエも恐竜の発掘もできるかな。あと、恐竜のDNA研究も面白そう」と夢は 広がる。私も小さいころから恐竜が好きで、今こうして取材に携わっている。まり子ちゃんに負けないように、夢も持ち続けたい。【永山悦子】
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