パンダのふんで生ごみ分解 日本人にイグ・ノーベル賞
イグノーベル賞の授賞式であいさつする田口文章さん(授賞式のネット中継から)
【ワシントン=勝田敏彦】ユーモアにあふれた科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が1日、ボストン近郊のハーバード大であった。パンダ のふんから抽出した細菌を使って台所の生ごみを分解、9割減量する研究で、北里大の田口文章名誉教授と共同研究者2人が生物学賞を受賞した。
授賞式に出席した田口名誉教授は「パンダは見かけもユーモラスだが、ふんもほかの動物のふんとはかなり違う。主食のササがほとんど消化されずに出てくるので、実は悪臭はない。実験はとても美しいのです」とユーモアたっぷりに英語であいさつした。
授賞式は劇仕立てになっており、あいさつのあとに計画されていた実験のデモンストレーションが、悪臭モニターが作動したため中止になる、という演出もあった。
AP通信によると、ほかの受賞者の「功績」は、名前を付けられた乳牛は付けられなかった乳牛よりも乳の出が良いことを示した研究(獣医学賞)、メキシコの蒸留酒テキーラからダイヤモンドを作る研究(化学賞)などだった。
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