2008年12月8日月曜日

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海へ隕石衝突→生命の起源に? 東北大チーム実験

2008年12月8日6時1分

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写真太古の地球の海には隕石が頻繁に衝突していた=東北大提供

 生まれたばかりの地球の海に隕石(いんせき)が衝突すると、アミノ酸や酢酸など簡単な有機物が生まれることを、東北大チームが模擬実験で確認した。この 有機物がもとになって、地球上に生命が誕生した可能性がある。英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス電子版に8日、論文が掲載される。

 最新の学説によると、40億〜38億年前の地球の海には隕石が「爆撃」のように降り注いでいた。チームは、隕石の成分であるニッケルと炭素に加え て、海と大気に相当する水と窒素ガスを小さな鉄のカプセルに封入。このカプセルを、隕石衝突時に匹敵する2700度以上、6万気圧の高温高圧にしたとこ ろ、11種類の有機物が確認できた。

 物質・材料研究機構の中沢弘基・名誉フェローらとの共同研究。中沢さんは06年、隕石が海に衝突してできた蒸気雲の中で、隕石に含まれていた炭素 から多様な有機物が大量にできたという「有機分子ビッグバン説」を提唱している。この説を裏付ける成果といえそうだ。(神崎ちひろ)



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