かんぽの宿事業、オリックス不動産に譲渡 日本郵政
日本郵政は26日、「かんぽの宿」など70施設と事業そのものを09年4月、オリックス不動産(東京都)に譲渡すると発表した。従業員約3200人の雇用は維持され、施設名も当面変更しない。譲渡価格は数百億円とみられる。
譲渡するのは「かんぽの宿」「かんぽの郷(さと)」など70施設と、社宅9施設。移籍を希望する従業員はオリックス不動産が採用する。譲渡に先立って、日本郵政は事業分離のための新会社を設立する。その株式をオリックスに譲り、現金を受け取る。
かんぽの宿事業は昨年度、約208万人が宿泊した。オリックスは「運営を効率化して施設を改修すれば、シニア層の平日利用が十分に見込める。顧客基盤が厚いのも魅力的だ」としている。
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