「南部教授欠席が心残り」 ノーベル賞晩餐会で小林さん
ノーベル賞授賞式の晩餐(ばんさん)会でスピーチする小林誠さん=10日夜、ストックホルム市庁舎、代表撮影
ノーベル賞授賞式の晩餐(ばんさん)会で出席者と談笑する下村脩さん(右)=10日夜、ストックホルム市庁舎、代表撮影
ノーベル賞授賞式の晩餐(ばんさん)会に臨む小林誠さん(左)。右はスウェーデンのシルビア王妃=10日夜、ストックホルム市庁舎、代表撮影
ノーベル賞の授賞式が終わり、家族らとテレビ局の取材を受ける益川敏英・京都産業大教授=10日、ストックホルム、代表撮影
【ストックホルム=久保田裕、行方史郎】ノーベル賞授賞式でメダルと賞状を手渡された物理学賞の高エネルギー加速器研究機構名誉教授の小林誠さん (64)、京都産業大教授の益川敏英さん(68)、化学賞の米ウッズホール海洋生物学研究所・元上席研究員の下村脩(おさむ)さん(80)は、ストックホ ルム市庁舎の「青の間」で10日午後7時(日本時間11日午前3時)から始まった晩餐(ばんさん)会に他の受賞者らとともに出席した。
晩餐会は、鳴り響くファンファーレと共に始まり、約1300人の出席者がカール16世グスタフ国王とノーベル賞を創設したアルフレッド・ノーベルに対する乾杯をした。晩餐会は約3時間続き、5賞の代表者1人ずつの3分間スピーチで締めくくられた。
物理学賞の代表として最初にスピーチに立った小林さんは「南部陽一郎教授が式典に来られなかったことだけが心残り。CP対称性の破れは、我々の宇 宙が(反物質がなく)なぜ物質だけから成り立っているかという基本的な疑問を解く鍵となる研究。これからもこの謎を追究していきたい」とあいさつした。
授賞式、晩餐会には塩谷文部科学相も出席。授賞式について「日本人受賞者に対し日本語で言葉をいただけたのは感激だった」と語った。
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