2008年12月11日木曜日

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南部さん「光栄」、シカゴ大で贈呈式 ノーベル物理学賞

2008年12月11日9時2分

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写真贈られたメダルを見せる南部陽一郎さん=10日午後、米シカゴ、シカゴ大提供

写真贈呈式でホフストレム駐米スウェーデン大使(左)からメダルと賞状を受け取る南部陽一郎さん=10日午後、米シカゴ、シカゴ大提供

写真贈呈式の前にホフストレム駐米スウェーデン大使(右)と談笑する南部陽一郎さん=10日午後、米シカゴ、シカゴ大提供

 【ワシントン=勝田敏彦】08年のノーベル賞授賞式を欠席した米シカゴ大名誉教授の南部陽一郎さん(87)に対する物理学賞の贈呈式が米中部時間10日午後(日本時間11日早朝)、シカゴ大であった。南部さんは、妻の健康上の理由などで授賞式に出席できなかった。

 贈呈式ではホフストレム駐米スウェーデン大使が「カール16世グスタフ国王に代わり、08年のノーベル物理学賞を贈呈します」と南部さんにメダルと賞状 を手渡した。南部さんは何度も「サンキュー」といいながら笑顔で会場を見回し「ストックホルムに行くことはできなかったが、ここで私のために式が行われる ことを光栄に思う」とあいさつ。受賞理由となった「自発的対称性の破れ」について、会場を埋めた約200人の招待客が一度に同じ方向を向いてしまうという 例えを使って説明し、拍手を浴びた。式典は約40分あり、息子のジョンさんも出席した。模様はインターネットで中継した。

 受賞者が授賞式を欠席するケースはときどきある。07年の文学賞を受賞した英作家ドリス・レッシングさんは腰痛のため欠席。65年に物理学賞を受賞した朝永振一郎さんはけがのため、在日本スウェーデン大使館で賞状とメダルを受け取った。



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