2008年12月17日水曜日

asahi shohyo 書評

「英語青年」休刊へ 110年の歴史に幕

2008年12月16日

 1898年創刊の英語・英文学研究誌「英語青年」(研究社発行)が、来年の3月号(通算1921号)で休刊する。英語・英文学会の告知などの情報や連載は、研究社のウェブサイトで続けるという。

 英語独学の専門誌としてスタートし、戦時中も発行を続けた。50年代には英語学者でエッセイストの外山滋比古・お茶の水女子大 名誉教授が編集長を務めた。大学の英語・英文学の研究室の大半が購読し、「英語青年」に論文が載ることが権威だった時期もあるが、大学の学部再編の流れで 英文科が減ったことなどから、最近の実売部数は3千程度になっていた。

 「英語青年」編集人の星野龍さんは「ウェブに移行してコストは10分の1ほどになります。連載や学会情報などもできるだけ引き継ぎ、英語・英文学会の情報発信機能を守りたい」と話す。(加藤修)



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