ロシア正教総主教・アレクシー2世総主教に最後の別れ
モスクワの救世主キリスト聖堂で9日営まれたアレクシー2世総主教の葬儀=ロイター
【モスクワ=星井麻紀】5日に死去したロシア正教会のアレクシー2世総主教の葬儀が9日、モスクワの救世主キリスト聖堂で営まれた。約1万人が参列し、最後の別れを惜しんだ。遺体は遺言に従ってモスクワ北東部にあるボゴヤブレンスキー教会に埋葬された。
葬儀は総主教代理に選ばれたキリル府主教が執り行った。メドベージェフ大統領、プーチン首相らロシア政府要人のほか、カトリック、プロテスタント両教会や東方正教会などの宗教代表者らが国内外から参列した。
遺体が埋葬された教会は、「宗教はアヘン」と弾圧されたソ連時代も活動を続けていた数少ない教会の一つで、総主教直轄の教会だった。
午前6時から聖堂とクレムリン周辺は通行止めになり、市中心部は車の渋滞で混雑した。6日から始まった一般弔問には9日までに8万2千人が訪れた。テレビは娯楽番組を取りやめてドキュメンタリーなどに変更。新年用に飾りつけられた街頭のイルミネーションも消灯された。
0 件のコメント:
コメントを投稿