2009年9月2日水曜日

asahi shohyo 書評

吉本隆明のDNA [著]藤生京子

[掲載]2009年8月30日

  思想家・吉本隆明の著作に触れ、世間に対する自身の違和感や悩みに重なるものを感じたという朝日新聞記者が、6人の著名人の人生における"吉本体験"を取 材した。在日韓国人として生きることに悩んでいた学生時代に『共同幻想論』に出会い、「天啓を受けた」という姜尚中。対談でフェミニズムの問題で大いに反 発し、「初めて吉本をやりこめた女」といわれた上野千鶴子。「(吉本の)時代は終わった」と断言する宮台真司。「自分の先行者」として吉本の背中を見つめ る中沢新一。それぞれの多様で深い"吉本体験"が、吉本隆明とは何であるかをあぶりだす。

表紙画像

吉本隆明のDNA

著者:藤生 京子

出版社:朝日新聞出版   価格:¥ 1,995

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