2009年9月22日火曜日

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エチゼンクラゲ退治、期待の「天敵」 隠岐で海中実験

2009年9月22日10時0分

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漁業被害を起こすエチゼンクラゲを「天敵」で退治する実験

写真:エチゼンクラゲを魚礁に固定し、ウマヅラハギに捕食させる実験=島根県隠岐の島町沖、伊藤恵里奈撮影エチゼンクラゲを魚礁に固定し、ウマヅラハギに捕食させる実験=島根県隠岐の島町沖、伊藤恵里奈撮影

 日本の沿岸に押し寄せて漁業被害を起こすエチゼンクラゲを「天敵」によって退治する実験が、島根県・隠岐諸島で始まった。民間研究機関の海中景観研究所(新井章吾所長)が挑戦している。

 「天敵」として期待されているのは食用魚でカワハギの仲間のウマヅラハギ。同諸島沖で傘の直径が約90センチのエチゼンクラゲを捕らえ、水深11メート ルの魚礁にロープで固定したら、全長10〜30センチのウマヅラハギが400匹近く集まり、一斉にクラゲをかじり取った。

 エチゼンクラゲの触手には魚を刺す毒針があるが、ウマヅラハギは1時間程度でこの毒針を含む触手と傘の大部分を食べあさった。新井所長は「エチゼ ンクラゲの発生源の中国近海にカワハギ類が好む魚礁を多数設置すれば、エチゼンクラゲが巨大化する前に駆除できるかもしれない。カワハギも増えるし、一石 二鳥です」と話す。

 今年はエチゼンクラゲの群れがすでに津軽海峡を抜け、宮城県沖など太平洋側にも回り込んでいる。隠岐諸島では直径1メートル程度の大型のクラゲも 多数現れ、定置網に密集して操業が妨げられる例が相次いで報告されている。広島大の上(うえ)真一教授は「襲来のピークは例年11月ごろだが、今年は10 月になりそうだ。大きな被害があった05年と同様か、それをしのぐ量が押し寄せる可能性がある」という。(山本智之)




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