赤松農水相、熊本・大蘇ダムは完成目指す意向
赤松広隆農林水産相は29日の閣議後の記者会見で、農水省が79年度から建設を続けている大蘇ダム(熊本県産山(うぶ・やま)村)について、「地域のみ なさんの期待に応えられるように努力をしていきたい」と述べ、完成を目指す考えを明らかにした。同ダムをめぐっては総選挙前の7月下旬、熊本入りした民主 党の鳩山由紀夫代表(当時)が「無駄」と発言し、中止を示唆していた。
赤松農水相は「農業用水がほしいという地域の要望で造ったもの。今、もめている八ツ場(や・ん・ば)ダムや川辺川ダムと違う」と強調。09年度までに事業費592億7千万円を使い、工事の進み具合は99・9%であることを説明した。
大蘇ダムでは、湖底から水が漏れて計画通り貯水できない状態になっていることが判明している。水漏れ対策について赤松農水相は「シートをはるのか、新たな水源を確保するのか、現地に行って地元の話を聞き、調整を図っていきたい」と述べた。
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