ポランスキー監督拘束 32年前の13歳暴行容疑
ロマン・ポランスキー監督
【パリ=国末憲人】映画「戦場のピアニスト」などで知られるポーランドのロマン・ポランスキー監督(76)が訪問先のスイスで警察当局に拘束されたと、スイスのメディアが27日伝えた。同監督は米国で未成年者を暴行した容疑で77年に拘束されたが、その後逃亡していた。
チューリヒからの報道によると、24日から始まったチューリヒ映画祭で作品が回顧上映されるのを機に、同監督は26日現地入り。スイス司法省の説明では、チューリヒ空港到着と同時に拘束された。同省は、監督が米国に移送される可能性があると示唆した。
同監督は77年、写真撮影を名目に連れ出した13歳の少女に暴行したとして、ロサンゼルスの当局に逮捕された。しかし、翌年欧州に逃亡。以後、米国に足 を踏み入れないまま映画製作を続け、03年には「戦場のピアニスト」で米アカデミー監督賞を受賞した。米国は05年、同監督を国際手配していた。
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