宇宙:月面の岩石に水…印米チームが探査機で観測
2009年9月24日 19時56分 更新:9月24日 21時30分
乾燥していると考えられていた月面で広く岩石に水などが少量含まれているとみられる証拠が、インドの無人探査機「チャンドラヤーン1号」などの観 測で初めて確認された。水を分解して得られる水素や酸素を大量に燃料として利用できれば、有人月探査計画に影響を与える可能性がある。24日付の米科学誌 サイエンス(電子版)に発表された。
インドや米などの研究チームがチャンドラヤーンや、土星探査機「カッシーニ」と彗星(すいせい)探査機「ディープインパクト」の計3機による観測で確認した。
研究チームは可視光と近赤外線で月面を調べたところ、月面の広い範囲で、水や、水素と酸素が結合したヒドロキシル(OH)基が出す光の波長を観測した。極地に近づくほどこれらが豊富に存在していることも分かった。
太陽から放出される「太陽風」に含まれる水素イオンが月面にぶつかり、岩石の酸化物と化学反応を起こして形成されているとみられるという。【河内敏康】
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