ノーベル賞:58年文学賞候補に谷崎、西脇両氏ノミネート
作家の谷崎潤一郎(1886〜1965)と詩人で英文学者の西脇順三郎(1894〜1982)の2人が1958年のノーベル文学賞候補だったことがわかった。スウェーデン・アカデミーが23日、毎日新聞の取材に明らかにした。
谷崎は東京生まれ。純日本的な美の世界や性の秩序崩壊などを主題に独自の耽美(たんび)的世界を構築。大正、昭和を代表する作家の一人だ。代表作に「春琴抄」「陰翳礼讃」「細雪」などがある。
西脇は新潟県生まれ。「旅人かへらず」「第三の神話」などの自作詩集のほか、詩論やT・S・エリオットの「荒地」など英米文学の翻訳でも知られる。
谷崎、西脇は、47、48年に日本人初のノーベル文学賞候補となった賀川豊彦に次ぐ日本人候補だったことになる。
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