太陽系外に地球型惑星 表面2千度 生命なさそう
岩石でできた系外惑星コロー7bの想像図。周回している太陽に似た恒星(中央)に近く、溶岩に覆われている形で描かれている(欧州宇宙機関、L・カルカダ氏提供)
【ヒューストン(米テキサス州)=勝田敏彦】欧州南天天文台(ESO)は、太陽系の外に初めて、主に岩石でできている「地球型」惑星が存在する証拠が見 つかった、と発表した。系外惑星探しを目的に、フランス国立宇宙研究センター(CNES)などが06年に打ち上げた衛星コローの観測でわかった。
「コロー7b」と呼ばれるこの惑星は、いっかくじゅう座の方向に地球から500光年離れたところにある。コローの研究チームは09年2月、「半径 が地球の2倍以下しかない最小の系外惑星」と発表していたが、最新鋭の分光器を使ってその運動を詳しく分析したところ、質量が地球の約5倍であることが新 たに判明した。
それらのデータから密度を計算すると地球とほぼ同じになり、コロー7bが岩石惑星であることを示すという。
ただ、周回している恒星までの距離が短く、表面温度は最高で2千度にも達しているとみられる。表面は溶岩か沸騰した海のようなもので覆われているらしく、生命が存在するとは考えられていない。
太陽系の外では300個以上の惑星が見つかっているが、大半が木星のような巨大ガス惑星と考えられている。
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