アイヌ民族初の全国組織、9月中にも設立へ
アイヌ民族の最大組織「北海道アイヌ協会」(加藤忠理事長)と首都圏のアイヌ関連4団体で作る「アイヌウタリ連絡会」(丸子美記子代表)などは、アイヌ民族初の全国組織「全国アイヌ民族ネットワーク会議」(仮称)を今月中にも設立する方針を固めた。
両組織などは昨年7月、全国組織作りで合意し、協議を進めていた。今年7月末に出された政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」(座長=佐藤幸治・京大名誉教授)の報告書が、「アイヌの総意をまとめる体制づくり」を求めていることを受け、発足が決まった。
全国組織は〈1〉報告書が求めた「アイヌ新法」の早期制定を政府に働きかける〈2〉アイヌ民族の意見を集約し、今秋設置される新たな協議の場に反 映させる〈3〉道外のアイヌ民族の生活実態調査に協力する——ことなどを当面の課題とする。今後の生活向上支援策の前提となる、誰がアイヌ民族かという個 人認定の方法についても検討する。
加藤理事長は「アイヌ民族が情報を共有し、意向をまとめて、政府に伝えていきたい」と話している。
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