2009年9月17日木曜日

mainichi government democratic party Hatoyama seiken naninaikaku

鳩山内閣:各界で活躍する人々がネーミングすると……

 鳩山内閣は、各界で活躍する人々の目にどう映ったか。3人にネーミングしてもらった。

 ◇「気配り(過剰)内閣」…政治アナリストの伊藤惇夫さん

 あらゆる方面に気配りをした配置だ。小沢さん、党内各グループ、参院、ベテラン議員、連合、連立与党の社民や国民新党に気を配った「気配り内 閣」。あえて辛らつに言うなら「気配り過剰内閣」かな。そのためか、衆院議員はほとんどが当選6回以上になった。若手や清新なイメージの人がいないため、 新鮮さに欠けるきらいがある。

 しかし問題は閣僚の顔ぶれよりも、新しい機構がどう動くかだ。「官僚主導から政治主導へ」というスローガンを実現させるためにも、国家戦略局と財務省の兼ね合いなどが重要になる。その点では、ベテランの藤井さんが財務相になったのは適任だと思う。

 ◇「UFO内閣」…漫画家の黒鉄ヒロシさん

 UFOには、存在するかしないか分からないという夢がある。鳩山さん自身が宇宙人と呼ばれているし、首相指名後の初会見で今の状況を「未知との遭遇」と表現した点にも通じる。

 どう飛んだり、どう世の中を照らしたりしてくれるのか楽しみになる。平和なUFOなら最高だね。

 今後は過去の内閣と価値観が変わると思う。国民を平和に導くという眼目は自民党政権と同じでも、やり方が変わるだろう。財源問題などは疑問もある けど、政権交代で価値観が変わる時だからそれも当然でしょう。自民党にもしっかりしてもらって、本当の意味での2大政党制を実現してほしい。

 ◇「福袋内閣」…作家の高村薫さん

 多くの有権者の期待を背負った福袋だけど、開けてみなければ何が出るか本当に分からない。期待と不安は半々だし、疑問符が付く大臣もいる。でも、押し付けられたのではなく、私たちが買った福袋なのだから、覚悟して長い目で見ていくべきだと思う。

 「政治主導」を確実に実現させていくことが重要。難しい問題もあるだろうが、確実に一歩を踏み出してくれることを願っている。予算編成をしてもこ れまでと大きな違いが見られないようなら、国民は失望してしまう。子ども手当や高速道路無料化のように意見が分かれる政策について、国民にきちんと説明で きるかどうかにかかっていると思う。

毎日新聞 2009年9月16日 21時19分(最終更新 9月16日 22時12分)




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