2008年11月5日水曜日

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関西16大学、学食にフードマイレージ 地産地消を意識

2008年11月3日10時1分

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写真フードマイレージを表示したカード。輸送の際に排出したCO2量も示した

 京都、奈良、滋賀の3府県の16の大学生協は4日から、食品の輸送にどれだけ二酸化炭素(CO2)を出したかを示す「フードマイレージ」を学生食堂のメ ニューに表示する。普段の食生活を通して、学生の温暖化防止対策への関心を高め、輸入ものから国内産への食材の切り替えを進めるのが狙いだ。

 食品の重さ(トン)に原産地からの距離(キロ)を掛け、数値が大きいほど「環境に負担をかけた食品」となる。数値を記入したカードを、値札と一緒 に食堂のショーケースに表示する。例えば、メニューの一つ国内産ダイコンのおでん(100グラム)ならマイレージは0.05だが、フィリピンバナナ (180グラム)は0.69といった具合だ。

 京都市の環境NPO「地域環境デザイン研究所エコトーン」の大学生5人が、各生協の共通メニュー約400品を1週間がかりで計算した。中国やタイ と日本との距離を覚えてしまったという立命館大3年の本郷勢子さん(21)は、「こんなにいろんな国から食べ物が来ているとは思わなかった」。

 生協は、安さや味でメニューを選びがちな学生たちの意識改革を目指す。今のところ、ポイントがたまると特典がつく航空会社のマイレージサービスのような特典はないという。(柏崎歓)



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