2008年11月12日水曜日

asahi shohyo 書評

反貧困の学校　[編]宇都宮健児、湯浅誠

[掲載]2008年11月9日

　 今年３月、都内で開かれた「反貧困フェスタ２００８」での参加者の発言をまとめた。中でも「子どもの貧困部会」で、区役所職員有志がボランティアで生活保 護世帯の中学生の高校進学を応援する勉強会のメンバーの話は興味深い。九九やアルファベットができないような中学生を支援して高校に進学させても、その後 高校を中退したり、高卒後就職した会社が倒産したりするなど厳しい人生を歩む姿を目の当たりにして、「貧困の再生産」の根深さを感じたという話が印象的 だ。

表紙画像

反貧困の学校—貧困をどう伝えるか、どう学ぶか

出版社：明石書店 　　価格：￥ 1,575

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