2008年11月5日水曜日

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早朝から有権者の列、一部で悪質デマも 米大統領選

2008年11月5日13時29分

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写真4日、投票所となったシカゴ市内の書店で列をなし投票を待つ有権者たち=岩崎央撮影

写真米コロラド州デンバーの選挙管理委員会で4日、大統領選などの投票用紙を段ボール箱に移す職員ら=AP

 今回の米大統領選は有権者登録や期日前投票がかつてない伸びを見せ、投票は混乱も心配された。全米各地の投票所は早朝から有権者が詰めかけ、バージニアやフロリダでは悪質なデマも流れた。

 中西部の激戦州オハイオの州都コロンバス郊外フランクリン地区。ゴルフ場そばの投票所は早朝から、乗用車100台近くであふれた。開場1時間前の午前5時半ごろから行列が建物を取り囲み、午前9時過ぎまで途切れなかった。

 デブ・シーラーさん(34)は4歳の息子と投票に来た。有権者登録の確認に時間がかかり、投票を終えるまでに1時間半かかったが、「事前投票で6時間以 上も待った友人に比べたらまし」と話す。「初の黒人大統領か初の女性副大統領を選ぶ歴史的選挙だから息子に見せたかった」

 スーパーの前に設けられた投票所では、ボランティアが高齢者の投票を手伝っていた。電子投票のほかマークシートでも投票できる。白人男性トム・ミ チョニーさん(68)は悩んだ末、オバマ候補に1票を投じた。「戦争への姿勢と経済対策が決め手。ケネディの頃から投票しているが、時代は大きく変わった もんだ」(コロンバス〈米オハイオ州〉=野島淳)

    ◇

 投票日の前夜にオバマ氏が演説したバージニア州マナサス。小雨の中、交差点で高校生らが「オバマ」のプラカードを手に投票を呼びかけ、それに応え るクラクションが響く。マナサスを含めたプリンスウィリアム郡は共和党の地盤だが、世論調査ではオバマ氏が優勢。共和党の赤色から民主党の青色へ傾き、 「紫色の郡」と呼ばれた。

閑静な住宅地に両陣営の立て看板が林立、「マケイン」と「オバマ」が混在する。両党の支持者が投票者に氏名を尋ね、投票を呼びかける電話作戦の対象者を絞るローラー作戦を繰り広げていた。

 CNNによると、バージニアやフロリダ、ミズーリの各州で、オバマ氏の支持者を標的に「(4日の投票は)見合わせて11月5日に投票するように」との偽情報が携帯電話や電子メールで流された。

 投票所に民主党から派遣された弁護士は「影響はないと信じたい。でも、悪質なデマだ」と怒りを込めた。(マナサス〈米バージニア州〉=坂尻信義〈アジア・ソサエティー〉)



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