海底トンネル、正体は鉄の箱 北九州・洞海湾で工事進む
海底に沈める7個の「箱」のうちの一つ=北九州市若松区、藤脇正真撮影
海に浮かぶ沈埋トンネルの一つ(手前)。若戸大橋(後方)の手前に7個沈められ海底トンネルが完成する=20日、北九州市若松区、本社ヘリから
沈埋トンネルの箱の内部。これで片側2車線分で、壁を隔てた隣に同じ空間が広がる=北九州市若松区、藤脇正真撮影
鉄の巨大な箱が北九州市の洞海湾に浮いている。幅27.9メートル、高さ8.4メートル、長さ約80メートル。中は空洞になっており、7、8人の作業員 がコンクリートを流し込む準備作業などを進めている。同市の戸畑区と若松区を結ぶ新若戸道路(約2.3キロ)の海底トンネルとして使われ、内部を自動車が 走り抜ける。
海底トンネルでは円形の大型機械で掘り進む「シールド工法」が一般的。だが、新若戸道路では地上で7分割したトンネルをあらかじめ建造、海底を約 10メートル掘り下げた溝に沈め水中で1本につなげて造る「沈埋(ちんまい)工法」を九州で初めて採用した。国と同市は数年内の開通を目指している。総事 業費は約690億円。
九州地方整備局の北九州港湾・空港整備事務所の担当者は「耐用年数は約100年。シールド工法に比べて経費を大幅に削減できる」と話す。
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