右はオス、左はメス 「雌雄」クワガタ成長中
右半分がオス、左半分がメスのヒラタクワガタ=島根県立三瓶自然館サヒメル提供
右半身はオス、左半身はメスの特徴を備えた「雌雄モザイク」のヒラタクワガタが見つかった。島根県松江市下東川津町の会社員古田川栄祥(こだがわ・まさ よし)さん(37)と長男の小学2年仁成(じんせい)君(7)が飼っていたさなぎが羽化したもので、確認した県立三瓶自然館サヒメル(大田市)が6日発表 した。
体長約5センチ。右半身はつの状の長い大あごや脚、表面のざらついた胸などオスの特徴を持つ。左半身は、あごが短く胸の表面はなめらかだ。サヒメルの皆木宏明・主任研究員は「ごくまれに現れる突然変異が起きたのだろう。県内で見つかったのは初めてではないか」と話した。
クワガタは07年夏、飯南町頓原の電灯に寄ってきたペアを古田川さんが捕まえ、生まれた卵14個を育てていた。今年9月26日に羽化し、サヒメル に鑑定を頼んだ。子どものころから昆虫採集を続ける古田川さんは「最初はツノが折れているのかと思った。びっくりした」と話した。
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