2008年11月6日木曜日

asahi shohyo 書評

アロマテラピーの教科書—いちばん詳しくて、わかりやすい! [著]和田文緒

[掲載]2008年10月29日朝刊

■アロマ療法のすべてが詰まった1冊

  アロマテラピーは、植物の香りで心身の不調を癒やし、健康維持に役立てる療法である。植物から抽出した精油をキャリアオイル(植物油)で希釈して行うマッ サージをはじめ、吸入などを行う。精油には、血行をよくする、痛みを和らげる、心を鎮めるといった作用があり、日本の医療現場でも注目されているという。

 本書は、アロマ初心者からプロのセラピストまで幅広く活用できるよう、アロマテラピーの全容を多方面からまとめたものだ。著者 は英国IFA認定アロマセラピストで、自身の体験も加味したアドバイスは実に細やかだ。植物療法の歴史や精油の化学といった基礎知識をはじめ、入浴剤、 せっけん、ローション、香水など簡単に作れるレシピを紹介する。さらにマッサージについては、体の部位別に、プロセス写真を添えて詳しく解説する。53種 類の精油と19種類のキャリアオイルは、原料となる植物の写真や基本情報に加え、効果や使い方、購入のポイントまでを紹介。さらに肩こり、便秘、スキンケ アなど症状別ガイドから、動物のケア、掃除・洗濯のアロマまで、幅広い活用法が満載だ。

 プロを目指す人はもちろん、アロマ初心者も、好みの香りをブレンドして、肌と心にやさしいアロマライフを楽しみたい。

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