2008年11月6日木曜日

asahi international USA president election Obama

オバマ支持者、各地で歓喜 「バイバイ、ブッシュ」

2008年11月6日3時0分

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写真オバマ氏の地元シカゴの中心街で4日、喜びを爆発させる支持者たち=AP

 【シカゴ=真鍋弘樹、ワシントン=勝田敏彦】人種や世代という見えない壁を打ち破った——。オバマ氏が米大統領に当選した4日、高揚感は地元シカゴから 全米へと広がった。深夜に当選速報が流れると同時に、支持者たちの歓声が各地でわき上がった。有権者が投じた1票の積み重ねは、ブッシュ政権への「ノー」 をはっきりと示した。

 「この瞬間、米国に変化が訪れた。私たちが今日、成し遂げたことによって」。シカゴの勝利演説会場。午後11時、目の前を埋め尽くす数万人の支持 者を前に、オバマ氏は高らかに勝利を宣言した。同氏が一言発するたびに、人の波がうねる。背後には26本の星条旗。6本のサーチライトが、摩天楼に彩られ た夜空に突き刺さる。

 ピッツバーグから駆け付けたというデリク・タインズさん(46)はその瞬間、涙を流した。「まるで繭から外に出たような気がした。この国が変わ る、その先頭にいるようだ」。建設業のマイケル・スミスさん(50)は「米国は今、オバマを必要としている。そして彼は準備ができている」と話した。この シカゴの会場に集まった支持者は、最終的に10万人を突破した。

 「(投票所となった)教会や学校でかつてないほど長く延びた人の列。それが、答えだ」。オバマ氏の言葉通り、投票率は各地で記録的な伸びを見せた。変化への期待と、ブッシュ政権の8年間からの脱却こそ、人々がオバマ氏に託したものだった。

 ワシントンのホワイトハウス周辺では、テレビがオバマ氏の当選を伝えた午後11時ごろから、「オバマ、オバマ」と叫ぶ人やクラクションを鳴らし続 ける車が集結し、警備のパトカーの回転灯の光が飛び交う中、騒然とした雰囲気になった。オバマ氏の当選と同時に、ブッシュ政権の終わりを喜んでいるかのよ うだった。

ホワイトハウスと財務省に面した歩行者用の道路には、小雨の降る中、若者が次々と集まり、一時は身動きができないほど。ホワイトハウスに向けて「バ イバイ、ブッシュ」「ゲット・ヒム・アウト(やつを引きずりだせ)」などと過激にシュプレヒコールする人も現れた。オバマ氏の等身大の写真を、みこしのよ うにかついで練り歩く人もいた。

 自転車に乗って来たケネス・ボーデンさん(48)は「(テロ対策の令状なし盗聴で)私のプライバシーを侵したブッシュ、オサマ・ビンラディンを捕まえられなかったブッシュに別れを告げに来た」と話した。



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