猛毒オニヒトデ駆除に強力ロボ 海中巡回、長い腕で捕獲
開発が進むオニヒトデ駆除ロボット。UFOキャッチャーのように捕まえる=北九州市戸畑区の九州工業大、恒成利幸撮影
サンゴを食い荒らすオニヒトデ=3月、沖縄県石垣市、伊藤恵里奈撮影
サンゴを食い荒らす「オニヒトデ」を海の中で発見し、駆除してくれる水中ロボットの開発を、九州工業大と東海大、沖縄高専の研究チームが進めている。
オニヒトデの駆除はこれまで、ダイバーが手作業で行ってきた。しかし、空気タンクを背負って作業し続けられる時間には限度がある。また、オニヒトデには有毒なトゲがあり、作業中に過って触れると激しい痛みや腫れに悩まされる。
ロボットの胴体は縦80センチ、横50センチ、高さ20センチ。自在に折れ曲がる長さ約1メートルの腕がある。3本の指でオニヒトデを捕まえ、海底に設 置したカゴなどに集める。姿勢を制御するプロペラ式推進器を四つ備えており、海底から一定の距離を保ちながら巡回できる。
相良慎一・九州工業大准教授(ロボット制御工学)は「沖縄のサンゴ礁で数年以内に実証試験を行い、できるだけ早く実用化したい」と話している。(山本智之)
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