2008年11月5日水曜日

asahi international government president election Obama

「こんな日が来るなんて」オバマ氏勝利演説会場に大観衆

2008年11月5日13時47分

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写真シカゴの公園に4日夜、民主党のオバマ候補の支持者らが集まり歓声をあげた=AP

写真シカゴの公園で、オバマ氏とバイデン氏の写真をヘアバンドにつけた支持者=AP

写真シカゴの公園で、開票速報を映し出すスクリーンを見て歓声を上げるオバマ候補の支持者ら=AP

 【シカゴ=真鍋弘樹】チェンジ。この言葉を、オバマ氏は何千回叫んだことだろう。そして、変化は本当にやってきた。11月4日深夜、米国史上初のアフリカ系(黒人)大統領誕生の瞬間に、地元のイリノイ州シカゴは沸騰した。米国の歴史の新たなページが今、めくられた。

 午後10時過ぎ、「オバマ氏当確」の速報が伝わると、オバマ氏の勝利演説会場に歓声が津波のように広がった。会場を埋め尽くした数万人の支持者らが、手を中空へ突き上げた。人の波が左右に大きくうねり、星条旗が揺れる。

 会場の半分近くを、黒人有権者が占めた。ミズーリ州カンザスシティーから徹夜で8時間運転して来たという女性教師のブランディ・ハリスさん(31)は 「オー・マイ・ゴッド。信じられないわ。こんな日が来るなんて」。先週のうちに期日前投票をすませたというウィリアム・ショーさん(38)は「歴史の一部 に加わりたいと思ってやって来たんだ。これで、人種偏見がなくなる希望が持てる」。

 会場は、目の前にミシガン湖を望むグラント・パークの芝生広場にしつらえられた。初の黒人大統領の誕生をこの目で見ようと支持者らは昼過ぎから続 々と詰めかけた。午後6時過ぎに入場が始まると、少しでもいい位置を確保しようと数千人がステージに向けて全力疾走。通勤列車のような密集のなか、何時間 も立ったまま、数万人が開票速報を見守った。

 オバマ陣営が用意した入場チケットは約7万人だけ。シカゴ市当局は、最大で100万人が押し寄せる可能性もあるとして混乱を懸念していたが、 「せっかくの祝祭なので」と集結を制限しない方針で臨んだ。正確な人出は発表されていないが、10万人以上が会場周辺に集まったとみられる。



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