2009年9月2日水曜日

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松永文庫:映画チラシなど1万2千点 11月3日オープン

映画資料が運び込まれた書庫と、開館準備を進める松永さん=北九州市門司区老松町の門司市民会館松永文庫で2009年9月1日
映画資料が運び込まれた書庫と、開館準備を進める松永さん=北九州市門司区老松町の門司市民会館松永文庫で2009年9月1日

 門司港レトロ地区にある門司市民会館(北九州市門司区老松町)に移転する、映画のチラシやポスターなど1万2000点以上の資料を集めた私設映画図書館「松永文庫」(同区長谷)のオープン日が11月3日と決まった。名称も「門司市民会館松永文庫」と改める。

 松永文庫は97年、松永武さん(74)が自宅を改造して開設した。所蔵資料は作品のパンフレットやシナリオ、ポスター、雑誌、新聞・雑誌の記事ス クラップなど、映画ファンの松永さんが約60年にわたって収集・保存してきたもの。中には発行元でも保存されていない資料もあり、映画関係者の評価は高 い。

 ただし、個人による収集保存には限界がある。市は資料の散逸防止と、より多くの利用を図るため支援に乗りだしたところ、松永さんは全資料の無償提供を決意、移転が決まった。

 市は今年度当初予算で建物の改装費など1400万円を計上し、開館準備を進めている。新文庫はこの春まで学童保育所だった1階が常設展示室。2階 には企画展示や映画上映会などが開催できる部屋を設ける。開館時間は午前9時半〜午後5時、毎週月曜休館、入場無料の見込みだ。

 現在、オープニングイベントやそれに続く企画展の内容を検討中で、松永さんは「地元の人たちに協力してもらって一緒にいい施設にしていきたい」と 張り切っている。会館には35ミリフィルムの映写機が2台あり、文庫の開設を記念して、ホール(800席)で企画展に連動した映画上映も予定している。 【長谷川容子】

毎日新聞 2009年9月1日 15時00分(最終更新 9月1日 17時21分)



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