2008年8月1日金曜日

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カシミヤゼロなのに「50%」 伊勢丹、ストール回収

2008年8月1日3時0分

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 大手デパート、伊勢丹(東京都)が輸入販売した「カシミヤ50%」の女性用ストールに、カシミヤが全く含まれていなかったことがわかった。7月8日に販 売を中止し、26日から商品の回収を始めた。表示の誤りは同社の自主検査で判明、「製造元の説明の通りに表示した。原因は分からない」としている。

 伊勢丹によると、不適正な表示があったのはビンテージシェーズ社(インド)製のストール。伊勢丹が直接輸入し、「カシミヤ50%、シルク50%」の表示を付けて1月から新宿店で1枚1万6800〜2万4150円で販売した。春夏物と秋物の計219枚が売れたという。

 カシミヤ製品の不適正表示が各社で相次いでいることから、伊勢丹が外部検査機関に依頼して素材を調べ直したところ、カシミヤが使われていないこと がわかった。回収と返金に応じることを電話などで顧客に知らせ、経済産業省にも報告した。同社広報は「製造元を信じてチェックが足りなかった。お客さまに おわびします」としている。

 ビンテージ社のストールは、伊勢丹以外の店でも売られており、誤表示はさらに広がる可能性がある。

 輸入カシミヤ製品をめぐっては、ユナイテッドアローズ(東京都)が昨年12月、ストールの不適正表示により公正取引委員会から景品表示法違反(優 良誤認)で排除命令を受けた。7月17日には、日本生活協同組合連合会(同)がセーターの表示で公取委の排除命令を受けた。(本山秀樹)



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