秋めく日本列島、北から南から
青く色づいたヒゴタイで、赤みを帯びたとんぼが羽を休める=熊本県産山村のヒゴタイ公園
次々と水揚げされる秋サケ=十勝支庁豊頃町の大津漁港
見ごろを迎えて咲き誇るキバナコスモス=和歌山県岩出市東坂本
〈熊本県〉くじゅう連山のふもと、標高約900メートルにある産山村のヒゴタイ公園で、独特の球形をしたヒゴタイが青く色づき、見頃を迎えている。
朝の気温は17度程度まで下がるようになった。朝夕は半袖では肌寒いほどの涼風が吹き抜け、めっきり秋めいてきた。ヒゴタイには時折、トンボが止まり、羽を休める。
同園には5千株が植えてある。球が色づいた後、表面に小さな花が無数に咲く。花が終わった後も、球は残り、9月中旬まで楽しめる。
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〈北海道〉十勝、釧路支庁沖で秋サケ定置網漁が道内で最も早く解禁となり、両支庁沿岸の各漁港岸壁では25日、銀色に輝く魚体の陸揚げ作業などがあり、浜を活気づけている。
十勝支庁豊頃町の大津漁協では解禁日の24日に同町大津の沖合11カ所に網を仕掛け、25日早朝に網を起こして、取れたての秋サケを大津漁港に陸揚げした。
同漁協によると、漁獲量は昨年の3分の1の約85トン。浜値は1キロ当たり平均で雌約400円、雄約170円で昨年並みだった。同漁は11月20日まで続く。
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〈和歌山〉岩出市東坂本の県植物公園緑花センターでは、キバナコスモス約1千本が満開を迎え、訪れる家族連れらを楽しませている。見ごろはあと2週間ほどという。
キバナコスモスは、名前にコスモス(秋桜)と付いているが、秋に咲く白やピンクのコスモスとは別種で、暑さには強い。和歌山市の島景さん(30)は「コ スモスと聞くと、季節の移り変わりを感じます。秋は近いですね」。娘の愛奈ちゃんは「涼しくなって気持ちいい」と集めた松ぼっくりを両手に楽しそうに話し ていた。
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