紅葉の見頃予想やめます 気象庁
気象庁は、1965(昭和40)年から続けてきた関東地方の紅葉の見頃予想を今秋からやめる、と31日発表した。民間気象会社は全国規模で同様の予想を出しており、役目を終えたと判断した。
気象庁の予想は記者クラブの要望を受けて始まり、奥多摩、尾瀬、那須岳、中禅寺湖、高尾山など17地点について、毎年9月に発表してきた。昨年には、約40年使ってきた予測式を初めて修正し、より精度を高めた。
しかし、ウェザーニューズ社(本社・東京)が03年から予想を始め、現在では全国800カ所の予想をホームページで無料で公開していることもあり、中止を決めた。
気象庁も予測式をホームページで公開しており、知りたい地点の9月の平均気温を代入すれば誰でも計算できる。今後は、日本観光協会がこの予測式を使って、見頃予想を発表していくという。
予想はやめるものの、気象庁は、標本木を対象にしたイチョウ、カエデの紅葉の観測は続ける。毎春恒例のサクラの開花予想をやめる予定もないという。
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