論座９月号、地方政治の「劇場化」批判

2008年8月2日

　宮崎、そして大阪。"タレント知事"がメディア上で注目を集める現象を、論座９月号が特集「劇場化する地方政治」として取り上げている。

　石田英敬・東大教授は「〈笑う〉タレント知事とポピュリズム」で、橋下徹大阪府知事の「暴言や失言」が人々の中にある「暗い欲動」を刺激している可能性を指摘。そうした関係の中で「扇動家」のパーソナリティーが形作られていると見て、橋下氏の「『原ファシズム』的ともいうべき資質」に注意を促す。

　曽我謙悟・神戸大准教授は、地方選挙制度の改革を提言した。知事主導の財政再建にばかり注目が集まりがちな政治構造を変えるため、地方議会の選挙を小選挙区制にして議員の「個別利益」志向を減らそう、などと訴える。

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