2008年8月11日月曜日

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霊長類の半分が絶滅危機 森林消失や狩猟で アジア深刻

2008年8月11日10時53分

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写真拡大エリマキキツネザル=コンサベーション・インターナショナル提供

写真拡大ワウワウテナガザル=コンサベーション・インターナショナル提供

 生息地である森林の消失や狩猟によって、チンパンジーやオランウータン、テナガザルなど全世界の霊長類634種類のうちほぼ半数が絶滅の危機に直面して いると、国際自然保護連合(IUCN)が発表した。IUCNなど4団体の研究者らが5年間にわたって調査した結果は「予測よりはるかに深刻だった」とい う。

 IUCNなどによると、絶滅の恐れがあるのは、全体の48%にあたる303種類。このなかにはアフリカ・マダガスカル島のエリマキキツネザル、インドネシア・ジャワ島のワウワウテナガザルなどが含まれる。69種類は絶滅寸前のレベルという。

 地域別で最も深刻なのはアジアで、71%の種類が近い将来、絶滅する可能性があるという。絶滅の恐れがある種類の割合を国別でみると、1位は 90%のカンボジア、2位はベトナム(86%)、3位はインドネシア(84%)と、アジアが上位を占めていた。ペットのほか、食用や漢方薬のために捕らえ られ、違法に売買されていることが原因と指摘している。(中山由美)



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