「洋販」自己破産 ブックオフが青山ブックセンター支援
海外書籍の輸入販売大手の日本洋書販売(洋販、東京都港区、軒野仁孝社長)は31日、東京地裁に自己破産を申請した。負債は5月末で約66億円。グループ会社の洋販ブックサービス(同所、同社長)も民事再生法の適用を申請した。負債は約54億円。
洋販ブックサービスは書店の青山ブックセンターと流水書房を展開しており、ブックオフコーポレーション(神奈川県相模原市、佐藤弘志社長)の支援で営業が続けられる見通し。
洋販は53年設立。書店や百貨店などの販路を持ち、米国の雑誌「タイム」「ニューズウィーク」や、「ハリー・ポッター」シリーズなど一般書籍も扱っていた。
民間信用調査会社の帝国データバンクによると、ネット販売など書籍販売形式の多様化の影響で業績が悪化。積極的な企業合併・買収(M&A)戦略や社内シ ステムへの投資などに伴う有利子負債が収益を圧迫したという。07年11月期には約10億6500万円の純損失を計上した。
洋販ブックサービスの民事再生では、これまでも出資していた中古本販売チェーン「ブックオフ」を展開するブックオフコーポレーションがスポンサーとして支援を検討すると31日に発表した。
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