イブ・サンローラン氏が死去 71歳
2008年06月02日09時57分
【パリ=飯竹恒一】20世紀を代表するフランスのファッションデザイナー、イブ・サンローランさんが1日深夜(日本時間2日朝)、パリで死去した。71 歳だった。AFP通信が伝えた。40年にわたって服飾界をリードし、女性のパンツスタイルを社会的に認知させた。死因は不明だが、長い間、病気を患ってい たという。
イブ・サンローラン氏=AP |
1936年、仏領アルジェリア・オランで生まれた。パリのファッションデザイン学校に進学。コンクールで最優秀賞を受賞するなど頭角を現し、クリスチャン・ディオールに迎えられる。ディオールが52歳で急逝した後、21歳の若さで後継者に指名された。
62年に独立。現代芸術をモチーフとした「モンドリアンルック」などを発表して話題をさらった。66年にはプレタポルテ(高級既製服)の分野に進 出、「イヴ・サンローラン・リヴ・ゴーシュ」のブティックをパリのセーヌ川左岸に設けた。ロングブーツやサファリルック、シースルードレス、パンタロン スーツなどを次々と世に送った。「スモーキンタキシード」は、男性用のタキシードをもとに、女性用のスーツを誕生させたもので、女性をイブニングドレスか ら解放したと言われる。
02年1月、パリ・オートクチュール・コレクションを最後に引退。オートクチュール(高級注文服)の部門は閉鎖し、以後はプレタポルテ部門だけが残っていた。
62年に日本に進出、63年に初来日してファッションショーを開いた。60〜70年代の日本のファッションにも大きな影響を与えた。
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