トルコ大統領、和歌山訪れ感謝 1890年の軍艦救助に
2008年06月07日13時25分
1890年に和歌山県串本町沖で沈没したオスマントルコの木造軍艦エルトゥールル号の犠牲者を追悼する式典が7日、同町樫野の軍艦遭難慰霊碑前であり、来日中のギュル・トルコ大統領が出席した。同国の大統領がエ号遭難事故の慰霊で同町を訪れたのは初めて。
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エルトゥールル号の追悼式典に参列したトルコのギュル大統領=7日午後、和歌山県串本町、新井義顕撮影 |
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エルトゥールル号の慰霊碑に献花するトルコのギュル大統領=7日午後、和歌山県串本町、新井義顕撮影 |
追悼式典は午後0時10分ごろに始まった。ギュル大統領は松原繁樹町長に続いて献花し、一礼して犠牲者の冥福を祈った。
エ号は1890年9月、親善使節一行を乗せて来日した帰途、同町沖で暴風雨に遭って沈没し、600人近くが犠牲になった。トルコ側は地元住民が総出で生存者を救助したことに感謝し、「親日の原点」になったとされる。
08年1〜2月には、米国・海洋考古学研究所のトルコ人スタッフらが沈没したエ号の本格的な発掘調査を実施、遺骨やライフルの弾丸など1千点以上の遺品を引き揚げた。
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