公立大0件、東大最多の10件 大学院の研究拠点採択
文部科学省は18日、大学院の優れた教育研究拠点の形成を重点的に支援する「グローバルCOE(卓越した拠点)プログラム」の08年度の審査結果を発表 した。315件の申請があり、国立大は21大学で55件、私立大は8大学13件が拠点として採択されたが、公立大は0件。大学別では東京大が最多の10件 で、約15%を占めた。
同プログラムは07年度に始まり、1件当たり平均で年2億6千万円が交付される大型事業。2年目となる今回は医学系▽数学・物理学・地球科学▽機械・土木・建築・その他工学▽社会科学▽学際・複合・新領域の5分野で審査が行われた。
07年度に3件が採択された公立大からは24件の申請があったが、前身の「21世紀COEプログラム」(02〜04年度に採択)の時代も含め、初 めて採択が「0」となった。採択数では国立大が全体の約8割を占め、申請に対する採択率も26・1%と、私立大の16・3%を大きく上回った。
審査に当たったグローバルCOEプログラム委員会の野依良治委員長は国立大の採択率が高いことについて、「選ばれたところは今までの実績の上に実 績を積んで新しい展望を出してきているわけで、それなりの力強さがある。差別や区別はほとんどないと思う」と話した。(大西史晃)
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