2008年6月28日土曜日

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宗派超えたが組織まとまらず 宗教サミット2カ所で開催

2008年6月28日17時7分

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 北海道洞爺湖サミットに合わせ、主要8カ国(G8)首脳に宗教的な寛容や協調の精神を訴えようと、日本の宗教者の呼びかけで二つの宗教サミットが開かれる。一本化も検討されたが、組織づくりや人事などをめぐり意見が食い違い、関西と札幌に分かれて開催することになった。

 27〜29日に大阪、京都で開く「G8宗教指導者サミット」には、約30の国や地域から約100人が参加。環境、民族、アフリカをテーマに討論し宣言文 をまとめ、G8首脳に提言する。主催の実行委員会には仏教、神道、キリスト教、新宗教などの関係者が宗派を超えて参加し、名誉会長には全日本仏教会の松長 有慶会長が就任した。

 7月2、3日には札幌市で「平和のために提言する世界宗教者会議」が開かれ、20余カ国からイスラム教、キリスト教、仏教、神道などの宗教指導者 100人が出席。気候変動、貧困、テロ問題などを討議し、G8首脳に提言する。ニューヨークに本部を置き、宗派を超えた対話や協力を呼びかける世界宗教者 平和会議(WCRP)の日本委員会が主催し、札幌会議の名誉顧問には松長会長も名を連ねる。

 関西サミットの運営委員長と事務局長は、ともにWCRP日本委員会の役員で、2人は札幌会議にも参加する予定。この事務局長らが先に宗教サミット 開催を提言したが、WCRP日本委員会も札幌での開催を決めたという。大会名称や時期、招待者をだれにするかなどでも一本化できなかった。双方の関係者は 「宗派間の対立といった事態ではない」と話している。



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