2008年6月11日水曜日

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国内の自動車保有台数、戦後初の減少 07年度末時点

2008年6月11日1時10分

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 国土交通省は10日、07年度末における国内の自動車保有台数が06年度末より15万5千台減った、と発表した。統計を取り始めた1946年度以降、保 有台数の前年度割れは初めて。若者の車離れや人口減少で販売が落ち込む一方で、ガソリンの高騰をきっかけに自動車を手放す動きが広がっているためとみられ る。

 07年度末に国内を走る自動車(軽自動車、二輪車などを含む)は7908万台。06年度末は7923万6千台だった。乗用車では、燃費が良く、税 負担が少ない軽自動車が06年度末より80万台増えて1608万2千台になったが、軽自動車を除くと逆に約76万台減の4146万8千台に落ち込んだ。ト ラックなどの貨物車両も、22万6千台減り、1626万4千台になった。

 戦後の日本では一貫して自動車が普及してきた。「一家に1台」が当たり前になった80年代以降も、保有台数は着実に伸びてきた。ただ、90年代半ばに7千万台に到達してからは、伸びが鈍化していた。

 自動車保有台数は、道路特定財源の一般財源化議論で焦点の「必要な道路」を決める重要なデータになる。国交省は今後10年間で59兆円を投じると した道路整備中期計画を5年に短縮した上で、今秋に出る最新の交通需要予測を基に作り直す。この予測は、自動車保有台数と走行距離などを基に算出されるだ けに、初めてとなる保有台数の前年度割れは中期計画をめぐる議論に大きな影響を与えそうだ。(大平要)




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