2008年6月10日火曜日

asahi shohyo 書評

ニッポンには対話がない [著]北川達夫・平田オリザ

[掲載]2008年6月1日

  15歳の国際基準学力世界一のフィンランドで教材を作る元外交官と、劇作家の大阪大教授が教育現場をふまえて対談した。フィンランドでは「心とか、考えと いうものは全員違うのがあたりまえ」。価値観の押しつけの危険性に、日本人は無防備だと指摘。自分の経験を絶対視しない、衝突後に妥協点を探るなど、意見 の相違を恐れず対話を尽くすためのヒントがあふれている。多様化が進み、国際化・多文化化する社会では、「ダメなものはダメ」が、一番ダメなのだ。

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