阿蘇の野の花にささげる音楽祭「第二十八回はなしのぶコンサート」が二十二日、阿蘇郡高森町の休暇村南阿蘇であり、町内外の約八百人(主催者発表)が雨 の中、ギターやマンドリンのしっとりとした音色に酔いしれた。実行委(今江正知委員長)主催。 同休暇村の阿蘇野草園ではハナシノブが見ごろを迎え、野外で行う予定だったが、雨のため休憩所での開催となった。会場には、町民が育てた薄青紫のハナシノブや、オレンジのヒメユリなどが飾られた。 熊本市の尚絅中学・高校ギターマンドリン部の三十一人が喜納昌吉の「花」、コブクロの「蕾(つぼみ)」、四季のメドレーなど十一曲を披露。高森中央小五年生四十八人が「野に咲く花のように」など合唱で共演した。 毎年実施している「阿蘇の野の花歌詞募集」では、特選歌に熊本市の木戸和子さん(76)の「静かにおやすみ野の花と」が選ばれた。同市の作曲家林田戦太郎さんが曲を付けて初披露され、元ソプラノ歌手の宮澤矢良さんが優しく包み込むように歌った。 木戸さんは「幼くして亡くなった長女への思いを込めた歌詞。すてきな曲になり感激です」と話していた。 コンサート終了後、野草園の自然観察会があり、熊本大大学院教授ら専門家が解説した。(宮崎あずさ) |
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