2008年6月27日金曜日

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諫早湾干拓「水門5年開放せよ」 佐賀地裁判決

2008年6月27日10時16分

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写真「勝訴」などと書いた紙を広げ、万歳をする原告団=27日午前10時7分、佐賀市の佐賀地裁、水野義則撮影写真潮受け堤防の北部排水門。調整池(右)と有明海側で色が違う=26日、長崎県諫早市、本社ヘリから、金川雄策撮影 ※写真をクリックすると拡大します

 国営諫早湾干拓事業(長崎県)で有明海の漁場環境が悪化したとして、有明海沿岸の漁民らが同事業で設置された潮受け堤防の撤去や排水門の常時開門を求め た訴訟の判決が27日、佐賀地裁であった。神山隆一裁判長は、干拓事業が一部海域に漁業被害を引き起こした可能性があると認定。堤防の撤去は退けたが、排 水門の常時開門を5年間、国に命ずる判決を言い渡した。ただし、防災上必要な工事のため、国に3年間の猶予期間を与える、とした。原告が申し立てていた排 水門の常時開放を求める仮処分は却下した。

 長崎県によると、排水門は、農業用水として使用している淡水の調整池の水位を一定に保つため干潮時などに定期的に開かれているが、常時開門すれば海水が流れ込み、営農に支障が出る。池の水位も上昇するため、防災機能も低下する、としている。



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