2008年6月11日水曜日

asahi okuyami おくやみ

「映画って本当にいいもんですね」 水野晴郎さん死去

2008年6月11日13時10分

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写真水野晴郎さん=05年8月、仙台市青葉区の朝日新聞仙台総局

 「いやあ、映画って本当にいいもんですね」の名セリフで知られた映画評論家の水野晴郎(みずの・はるお)さんが10日午後3時5分、肝不全のため、東京 都内の病院で死去した。76歳だった。葬儀は近親者のみで営み、後日お別れの会を開く予定。連絡先はアジア・シネマ・ギルド(03・5327・ 5658)。

 岡山県高梁市出身。地元の郵便局勤務の傍ら慶大文学部の通信教育を受けた。56年に20世紀フォックス映画に入社、日本ユナイト映画を経て独立した。映画会社当時、「史上最大の作戦」「夕陽のガンマン」「真夜中のカーボーイ」などの名邦題を付けたことで知られた。

 72〜97年の25年にわたり、日本テレビ系の映画番組「水曜ロードショー」(後に「金曜ロードショー」)の解説を務め、約1200本の映画を紹介した。柔らかい語り口でお茶の間の人気を博した。著書に「映画がいっぱい」など。

 また、96年からはミステリー映画「シベリア超特急」シリーズを監督・主演し話題になった。警察問題にも詳しく「世界の警察」などの著書もある。

 今夏公開の「ギララの逆襲」に出演した。


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