2009年2月6日金曜日

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「海の国立公園」拡大へ 干潟や浅瀬の保全強化 環境省

2009年2月5日22時0分

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 干潟や浅瀬にすむ生物の保護を強化しようと、環境省は5日、「海中公園」の指定区域を広げる方針を決めた。海鳥が休む海上の岩礁や干潮時に現れる陸地なども指定対象とし、レジャー目的の船の乗り入れ規制などを盛り込んだ自然公園法改正案を今国会に提出する。

 自然公園法では、国立・国定公園内でサンゴ礁が豊富な地域などを「海中公園」に指定することで、開発や動植物の捕獲を規制できる。しかし、全国69カ所 の海中公園をあわせても面積は約3700ヘクタールで国内の水深10メートルまでの海域全体の1%に満たない。規制も海の中に限られ、岩礁や干潟は対象外 になっている。このため、海の生物多様性を広く保全するための見直しが課題になっていた。

 環境相の諮問を受けた中央環境審議会は5日、自然体験やダイビングなどで、陸地に近い海や干潟の利用が増える中、モーターボートなどの航行で海鳥 など野生生物の生息環境に悪影響が出ていると指摘。海上も保全できるように指定対象を拡大する▽必要に応じて動力船の乗り入れを規制する▽各公園内で一律 に定められている捕獲規制の対象種を海域ごとの自然環境に応じて細かく指定できるようにする——などの措置が必要と答申した。



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