2009年2月25日水曜日

asahi international government USA-Japan top level summit abstract youshi

麻生首相—オバマ大統領 日米首脳会談の要旨

2009年2月25日11時33分

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写真24日午後、日米首脳会談後の記者会見で笑顔を見せる麻生首相=代表撮影

写真24日、ホワイトハウスで日米首脳会談にのぞむオバマ米大統領と麻生首相=ワシントン、中田徹撮影

 日米首脳会談の主な内容は、日本側の説明によると次の通り。

 【冒頭発言】

 オバマ大統領 日米の友好関係は米国にとって極めて重要だ。麻生首相が最初の外国の賓客であるのはこのためだ。米日間の強固なパートナーシップの証明 だ。日米同盟は東アジアの安全保障の礎石で、私の政権が強化したいものでもある。環太平洋の問題だけではなく、世界中の問題で連携する機会がある。日本は 気候変動からアフガニスタンの問題に至るまで、偉大なパートナーとなってきた。

 麻生首相 外国の最初の公式な賓客としてホワイトハウスにお招きいただき、非常に感謝する。日本人としてだけでなく、アジア人として非常に光栄に感じる。我々は世界第1位、2位の経済大国だ。数多くの課題があり、日米が手を携えて、協力して取り組まねばならない。

 【日米関係】

 両首脳 日米同盟を一層強化する。日米同盟を基軸に、グローバルな課題に共に取り組む。在日米軍再編をロードマップに基づいて着実に実施する。

 大統領 核抑止を含む対日防衛にかかるコミットメントを表明する。

 【金融国際経済】

 両首脳 世界1位、2位の経済大国として、世界経済の回復に全力を尽くす。基軸通貨たるドルの信認の維持が重要。保護主義への対抗は日米の重大な責務。4月のロンドンサミットに向け協力を加速する。

 首相 日米経済対話の新たな枠組みの検討を進めたい。

 【北朝鮮】

 首相 拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的な解決が重要だ。

 大統領 よく知っている。引き続き日米間で緊密に連携していくことが重要だ。

 両首脳 6者会合で北朝鮮の検証可能で完全な非核化を実現すべく協力。北朝鮮の衛星打ち上げ準備の公表を受け、北朝鮮が緊張を高める行動をとるべきでないとの認識で一致。

【アフガニスタン・パキスタン】

 首相 アフガン安定化に向けた支援を一層強化。

 大統領 日本のこれまでの支援に感謝し、今後の日本の積極的な役割を歓迎。

 首相 アフガンを単独でみるのではなく、(隣国の)パキスタン、イランなど地域的広がりを持って取り組むことが重要だ。日本はパキスタン支援国会議を開く。

 大統領 同感だ。まさにそういう観点から包括的な見直しを行っている。

 首相 吉川元偉(もとひで)駐スペイン大使を近日中にアフガン・パキスタン担当特使に任命し、3月上旬にも緒方貞子・国際協力機構(JICA)理事長とともに訪米させ、ホルブルック特別代表らと包括的戦略のすりあわせを行わせる。

 【気候変動・エネルギー】

 両首脳 クリーンエネルギーや省エネ分野の協力具体化のための協議を開始。

 首相 高速鉄道(の活用)をもう少し考えた方がいい。アメリカの自動車文化を変えることにもなる。

 両首脳 気候変動に関し、13年以降の枠組み構築に向け日米で緊密に連携。25日から日米間の実務レベルの協議を開始する。



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