2009年2月13日金曜日

asahi art Kanazawa 21th Museum of art Mona Lisa

「モナリザより志村けんに会いたい」公募展の最優秀者

2009年2月11日22時22分

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写真様々に表現された「モナリザ」を審査する女優の東ちづるさん(左手前)ら=金沢市広坂1丁目の金沢21世紀美術館

写真グランプリを受賞した平野さんの作品

 レオナルド・ダビンチの名画「モナリザ」をモチーフに障害のある人たちが自由に描いた作品の公募展の審査会が10日、全入選作74点を展示中の金沢市の 金沢21世紀美術館であった。女優の東ちづるさんら審査員17人による投票の結果、グランプリに広島県福山市の障害者支援施設「福山六方学園」の平野信治 さん(33)が輝いた。

 副賞として、本物のモナリザに出会うルーブル美術館への旅がプレゼントされる予定だが、金沢に行く前、平野さんに「もしグランプリになったら」と 尋ねたら、「(コメディアンの)志村けんに会いたい」と語ったという。平野さんは志村けんが大好きで、バカ殿姿をモチーフに描いた作品もある。

 この公募展は岡山市の社団法人林原共済会が企画する「林原国際芸術祭『希望の星』」。障害を持つ芸術家たちの発表の場を提供し、その活躍する姿に 多くの人が勇気づけられる芸術祭をめざして03年から続ける。岡山や滋賀、長野、福岡などの国内8施設と、海外の中国、韓国、シンガポールの施設から計 539点が寄せられ、うち74点の入選作が決まった。

 審査会には東さんや、同芸術祭の美術顧問を務める日本女子大の西村陽平教授、月刊「美術手帖(てちょう)」の編集長らが出席。モナリザをパステル クレヨンで色鮮やかに描き、人目を引きつける力強い作品に仕上げた平野さんが、審査員17人が1人各3票を投票した中で最も多い8票を獲得した。展覧会は 今後、香港、横浜市、岡山県倉敷市などを巡回。レオナルド・ダビンチが最後までモナリザに手を加えたといわれるフランスのクロ・リュセ城でも4月末から展 示される予定。(広津興一)



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