2009年1月17日土曜日

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新常用漢字表試案、追加191字 丼・那・冶・呂・苛…

2009年1月16日21時10分

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表拡大追加される常用漢字191字(1)

表拡大追加される常用漢字191字(2)

表拡大追加される常用漢字191字(3)

 29年ぶりとなる常用漢字表の改定の全容が16日、明らかになった。文化審議会国語分科会の漢字小委員会は、常用漢字表に代わる新常用漢字表(仮称)の 案をまとめた。日常的な「漢字使用の目安」という基本的な性格は変わらない。当用漢字表を見直して81年に常用漢字表を定めた時は95字の追加だったが、 今回はその2倍以上の191字が増える。

 常用漢字表は常用をうたいながら、「頃」「誰」など日常的な漢字がもれていた。議論になった「俺(おれ)」も今回、採用される。固有名詞の中でも 公共性の高い都道府県名に用いられている漢字は採用する方針で、埼玉の「埼」、大阪の「阪」、岡山の「岡」など11字が追加される。また常用漢字で読みが 追加されるものもある。「私」は、現在の「わたくし」という訓に「わたし」が追加される。「要」は「かなめ」と読めるようになる。

 現在の表では、しんにゅうは「道」のように点がひとつの字体で統一されているが、新表では2点の「遡(そ)」「遜(そん)」「謎」の3字が加わ る。これを1点に統一すべきか、2点のままで認めるのか、委員の間では意見が対立した。議論のあった「しょくへん」も含め、同じ部首でも2通りの形が混在 することになる。

 今回の試案では、1945字の常用漢字表から「銑」など5字がはずれ、新常用漢字表は2131字になる。

 常用漢字表に代わる新しい漢字表の名称はこの日は審議されず、来期の漢字小委員会に持ち越された。

 試案は、29日の今期最後の文化審議会総会で承認される。3月に文化庁のホームページなどで公開し、広く国民から意見を募る。10年2月、文化審議会が文部科学相に答申し、同年秋に内閣が新漢字表を告示するスケジュールになる。(編集委員・白石明彦)



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