2009年1月28日水曜日

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「米はイスラムの敵ではない」オバマ大統領、対話姿勢

2009年1月28日11時23分

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写真米ワシントンで26日、アルアラビアのインタビューに応じるオバマ大統領=AP(ビデオ映像から)

 【ワシントン=梅原季哉】オバマ米大統領は衛星テレビ局アルアラビアとの27日放映の会見で、「私の仕事は、イスラム世界に対し『米国人はあなた方の敵ではない』と伝えることだ」と、中東地域やイスラム教徒に対し対話を呼びかける姿勢を鮮明にした。

 就任後、最初の単独インタビューとして、アラブ首長国連邦に本拠を置くアラブメディアを選ぶことに象徴的な意味を持たせたとみられる。

 同局の電子版サイトによると、オバマ氏は「私は親族にイスラム教徒がいるし、最大のイスラム教国であるインドネシアに住んだこともある」と、個人的なか かわりを強調。その上で「我々(米国)は時に過ちをおかすし、完全ではない。しかし歴史をたどれば、我々は(中東に)植民地を持つ帝国主義国家だったこと はない。イスラム世界との間で20〜30年前まで有していた尊敬と協力関係を取り戻せない理由はどこにもない」との見方を示した。

 国際テロ組織アルカイダについては「彼らは神経質になっているようだ。その言葉を見れば、彼らの思想は破綻(はたん)したことが分かる。彼らの行 動は何一つとして、イスラム世界の子供にとってのより良い教育や医療につながっていない。イスラム世界の人々も、彼らの道は死と破壊以外どこにも通じない と理解するようになってきたと思う」と厳しく批判した。

 中東和平担当として任命したばかりのミッチェル特使を現地入りさせたことについては「私は特使に、まず聞くことから始めるよう言った」と、まず関係者の意向に耳を傾ける方針を示した。

 核問題がくすぶるイランに対しては「対話の意思を持って、相違点がどこにあり、前進できる可能性がどこにあるのかを明確に示すことが重要だ」。具体的な設定については「今後数カ月で大まかな枠組みと手法を示す」考えを示した。



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